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VOICE 03

はぴトレ体験談

親の言うとおりに生きることが、愛される条件だと思っていました

私はずっと、自分で何かを決めることが苦手でした。

進学も、仕事も、結婚も、子育ても。

何かを選ぼうとするたびに、

「お母さんなら、どう思うだろう」

「反対されたらどうしよう」

「そんな選択をしたら、親を悲しませるかもしれない」

という考えが浮かび、自分の気持ちよりも先に、親の反応を考えていました。

私の親は、いつも私のことを心配していました。

「あなたのためを思って言っている」

「失敗してほしくない」

「私の言うとおりにしていれば間違いない」

そう言われ続け、服装や友人関係、進路、働き方まで、たくさんのことに口を出されてきました。

嫌だと思うこともありました。

でも、反対すると親が不機嫌になったり、悲しんだり、私の選択がどれほど危険なのかを延々と説明されたりする。

そのたびに私は、

「親を心配させる私が悪い」

「私の考えが甘いんだ」

「お母さんの方が正しい」

と思うようになりました。

いつの間にか、自分が何を好きなのか、どうしたいのかが分からなくなっていました。

親元を離れても、心の中には親がいました

結婚して家庭を持ってからも、親の影響はなくなりませんでした。

夫と決めたことでも、親に反対されると不安になり、決め直してしまう。

子どもの育て方について何か言われると、自分のやり方に自信がなくなり、夫の意見よりも親の意見を優先してしまう。

夫から、

「僕たちの家庭のことなのに、どうしていつも親の許可が必要なの?」

と言われたこともありました。

でも私は、親の意見を聞かずに決めることが、親を裏切ることのように感じていました。

親元を離れても、私はずっと心の中で親の顔色をうかがいながら生きていたのだと思います。

私は、親に従いたかったのではありませんでした

ご夫妻と一緒に自分の心を見ていく中で、少しずつ分かってきたことがあります。

私は、親の言うとおりに生きたかったわけではありませんでした。

本当は、

「私の考えを認めてほしかった」

「私が選んだものを応援してほしかった」

「失敗しても、私の味方でいてほしかった」

のだと思います。

でも、ありのままの私を受け入れてもらえる自信がなかった。

だから私は、親に反対されない自分、親が安心できる自分、親にとって正しい自分でいようとしてきました。

親の言うとおりに生きることが、愛される条件になっていたんです。

そのことに気づいたとき、悲しさと同時に、強い憤りも出てきました。

「どうして私の人生なのに、私が決められなかったんだろう」

「どうして、私の気持ちを聞いてもらえなかったんだろう」

親は私を守りたかったのかもしれません。

でも、親の心配や不安まで、私が背負う必要はなかった。

親の期待に応えられなかったとしても、私が悪いわけではなかったのだと、少しずつ思えるようになりました。

自分で選ぶことは、親を捨てることではありませんでした

最初は、自分の意見を言うだけでも怖かったです。

親から連絡が来ても、すぐに返事をせず、一度自分の気持ちを確かめる。

夫婦で決めたことを、親の反応だけで変えない。

嫌なことには、理由を説明し続けるのではなく、「今回はそうしないことにしたよ」と伝える。

ほんの小さなことでも、罪悪感が出てきました。

「こんな娘でいいのかな」

「親不孝ではないだろうか」

それでも、その罪悪感は、私が間違っている証拠ではなく、今までと違う選択をしているときに出てくる反応なのだと教えてもらいました。

少しずつ、自分で決めたことを自分で守れるようになりました。

ようやく、自分の人生が始まった気がします

今は、親と関わることをやめたわけではありません。

親を嫌いになったわけでもありません。

ただ、親の不安と私の人生を分けて考えられるようになりました。

親には親の考えがある。

でも、私には私の考えがある。

親が納得していなくても、私は自分の選択を大切にしていい。

そう思えるようになってから、夫との関係も変わりました。

以前は親の意見を持ち帰り、夫とぶつかることが多かったのですが、今はまず夫と話し合い、私たちがどんな家庭をつくりたいのかを考えられるようになりました。

子どもに対しても、私が親からされたように、先回りして決めたり、失敗しないようにコントロールしたりすることが減りました。

「あなたはどうしたい?」と、子どもの気持ちを聞けるようになったことも、大きな変化です。

私が本当に欲しかったのは、親に反抗する自由ではありませんでした。

誰かを困らせない選択ではなく、自分の心が納得する選択をすること。

失敗しない人生ではなく、失敗しても自分で選んだと思える人生を生きること。

それが、私にとっての自由だったのだと思います。

ご夫妻と一緒に心の中にあった親の声を一つずつ見つけ、自分の声と分けていくことで、ようやく本来の私に戻ってくることができました。

今は、小さなことでも、「私はどうしたい?」と自分に聞けるようになりました。

親の人生ではなく、夫の人生でもなく、誰かが正しいと言う人生でもない。

ようやく、自分の人生を生き始められた気がしています。